あなたはついうっかり速度を出し過ぎてしまい、速度違反の取締でヒヤッとした経験はありませんか。
普段から安全運転を心がけ、制限速度守っているかたでも、ついうっかり制限速度の変更表示を見逃してしまったり、旅行先で宿のある市街地から主要道路に出た際に知らず知らずのうちに、制限速度を超えてしまうことがないとは言い切れません。
レーダー探知機ああれば、取締情報などをお知らせしてくれるので、うっかり速度を出し過ぎてしまった場合には安全運転を促す警告を出してくれます。
今回はそんなレーダー探知機のなかでも、2018年10月現在でコストパフォーマンスの高い機種をまとめてご紹介していきたいと思います。
レーダー探知機とは
レーダー探知機とは、車内に設置するタイプの小型受信装置です。
初期のころのレーダー探知機は道路に設置されている速度取締装置が測定時に発生させる周波数のレーダー波を探知観測し、アラームなどで運転者に知らせせる機能を持っただけのものでした。
その後、緊急無線受信機能が追加されたり、固定型取締装置や過去に取締が行われていた取締エリアなどの事前に知らせるためのGPS(グローバルポジショニングシステム)による位置情報検知機能が追加されたモデルなども登場しています。
最近では基本機能は飽和状態となり、液晶モニターに走行位置をマップとともに表示したり、GPS以外の衛星に対応してより位置情報の制度を高めたり、Wi-Fi(無線LAN)によって、取締情報を非接触方式で更新したりと多くの機能を備えたモデルが販売されています。
レーダー探知機選びのポイント
Amazon、楽天などの通販サイトやカー用品店などで販売されているレーダー探知機を見てみると、1万円程度の安いものから、4万円以上する高いものまで種類も豊富で、形状や取り付け方法も様々です。
しかし、レーダー探知機については高いからと言って大きく性能が上がって安心感が増すという訳ではありません。
実勢価格1万円〜2万円程度のモデルでも、基本的な機能は網羅されているので、そのなかでもコスパの高いモデルを選ぶか、表示機能などの好みで選んでも大きな問題はありません。
それではそんな多くの商品の中から、間違いのないレーダー探知機を選ぶポイントをいくつか紹介します。
取締で使われる最低限5種の電波をキャッチできるものを選ぶ
市販のレーダー探知機は受信することができる電波の種類がいくつか存在します。
カタログやパッケージに表記されている「○バンド受信」という○の数字がその種類を表します。
少ない安価なものでは2バンドや3バンド。
多いものでは17や18バンドのモデルもありますが、取締とは関係のない無線も検知して音声で通知しますので、基本的には下記の機能を抑えているものであれば、実用範囲に入る機種と言えます。
- Xバンド:昔ながらのオービスやレーダー式のネズミ取りで使用されている周波数
- Kバンド:海外などのオービスで使用される周波数
- 350.1Mhz:取締りでよく使用される無線の周波数
- カーロケーター:パトカー等が本部に位置を知らせる電波(緊急車両側の電源が入っていると当然感知できません)
ここに自分の位置情報を測定するため、GPS機能を追加したものが最低限は装備しておきたい機能です。
- GPS:位置の測定し、登録データから付近の取締情報を警告
ソーラーパネル式の小型レーダーは電源の関係でGPSを装備していないことが多く、持っているとお守り程度にはなりますが、電波を発生させない「ループコイル式」や「LHシステム」。「移動式(光電管式)」、最新型の「小型オービス・小型移動式オービス」のレーザー測定式には一切対処できません。
また、白バイの追尾測定などにも無力です。
ゾーン30や速度警戒ポイント、移動式オービスやネズミ捕り、交通事故多発ポイントなどを把握するにはGPSによる位置情報の把握は必須です。
そういったことから、GPS機能は上記のレーダー波の検知以上に重要な機能と言えるため、せっかく購入するのであればGPSつきモデルを選ばない理由はありません。
その他のバンドについては消防・救急・タクシーの無線感知、特小無線、ヘリコプター無線などがあります。しかし、こちらは受信したからどうなるというものでもない為、基本の5つを押さえたモデルであればあとはオマケ程度で考えても大丈夫です。
注意:新型小型オービス・移動式オービスへの対応は完全ではない
最近になって目撃情報が多くなっている新型の小型オービスについてはまだ対応していない機種も多いです。
また、対応モデルであってもレーザー測定であれば電波を発生させない関係で、検知することができません。
対策としてはGPSの位置情報を最新に更新し、位置情報から警戒しておく必要があります。
ただし、GPS更新したとしても以前のネズミ捕りのように、停車させる場所を必要としないため広域で活動することが考えられ、確実に検知できる方法は現在のところ存在しないのが現状です。
電源接続がOBDⅡに対応しているものが便利
出典:ユピテル公式サイト
一般的なレーダー探知機の電源は電源ソケット(旧シガーライターソケット)から取ることが多く、その他は直接プラスの電源ケーブルに挟み込むタイプやOBDⅡソケットから取るものなどがあります。
ここでオススメするのが、対応のモデルです。
OBDⅡとは、On-board diagnostics 2規格の略。自動車を制御するECU(Electrical Controll Unit)と呼ばれる自動車の燃料や点火制御を行うコンピューターと通信するための端子規格となっています。
通常、OBDⅡはディーラーなどでのメンテナンスの際に車両の状態確認のため自己診断機能などに使用します。
レーダー探知機をこの端子に接続することによって、電源を取ることが可能なだけでなく、バッテリー(電源)の状態やエンジン回転数、車速、加給圧(ブースト)、負圧(バキューム)、水温等を読み取り、レーダー探知機の液晶モニターに表示することが可能となります。
都市部での使用が多いなら対応衛星の多いものを選ぶ
GPS機能のついたレーダー探知機ではスマートフォンの地図アプリと同様、愛車の位置を把握して、事故の多い地点や取締りの多い地点をドライバーに伝えることができます。
あなたが郊外にお住いの方であればスマートフォンのアプリでも、大きく位置情報がずれることは少ないはずです。同様にレーダー探知機のGPS機能でも探知機の設置場所を誤らなければ、多くの場合で正確な位置情報を把握して、警告を発してくれるようになっています。
しかし、都心部のようなコンクリートビルが立ち並ぶような場所では、GPSからの電波をビルが遮ってしまうことがあります。
そもそもGPSとは、グローバル・ポジショニング・システムの略で、アメリカによって運用される衛星測位システム複数の衛星からの電波を同時にキャッチ計測することで自分の位置を判断できるシステムです。
ビルによって受信できる衛星の電波が大幅に少なくなってしまうと、位置情報の精度が著しく低下することがあり、GPS機能を搭載し始めた初期のカーナビやレーダー探知機でも同様に位置情報に誤差が出てくる問題がありました。
現在ではこれを保管するため、GPS以外の衛星測位システムの電波を受信できるように改良され、より多くの衛星の電波を受信して正確な位置情報を把握できるモデルが登場しています。
GPS以外の有名な衛星測位システムでは「ロシアのグロナス衛星」や、「日本の準天頂衛星システム・みちびき」などがあります。
コスパを考えるならGPS情報は無料更新できるのものを選ぶ
取締りや事故多発ポイントなどの情報はメーカーのデータベースで、年に数回最新のものに書き換えられます。
しかし、レーダー探知機の地図データやオービス情報は更新しない限り、出荷時に登録されていたものだけですので、古くなるとあまり使い物にならない情報になっていきます。
最近のレーダー探知機では登録されている情報をユーザー自身で更新する機能がついたものが一般的になってきました。
更新データはインターネットでメーカーサイトからダウンロードし、無料で更新可能なものと、メーカーに本体を送付して有料で更新となるものがあります。
有料であっても、登録される情報に大きな差はありませんので、せっかく購入するなら無料で更新できるものを選ぶようにしましょう。
また、更新はmicroSDカードなどにダウンロードしたデータを直接本体に差し込み更新するものと、Wi-Fi(無線LAN)で行えるものがあります。
多少の手間を容認できるようであればSDカード方式でも全く問題ありませんが、マンションなどでお住いの方や駐車場が離れている方には、Wi-Fiタイプが手間がなく気分的に楽であったります。
なお、マップ表示機能付きモデルのマップ更新は有料が基本になっています。
レーダー探知機のタイプを選ぶ
レーダー探知機のタイプにはダッシュボードなどに取り付けるオンボードタイプで液晶モニター付きとそうでないタイプ。
さらにルームミラーに被せて装備するルームミラータイプがあります。
サンバイザーに装備できるソーラーパネルタイプはあまりオススメできないので、今回は除外しています。
オンボードタイプの液晶なしモデル
コスパに優れたシンプルなモデルが多いようです。
どうしてもシンプルなモデルが良い方におすすめ。
音声やLEDなどの光で検知した情報を通知しますが、モニターがないためOBDⅡの恩恵は少ないです。
オンボードタイプの液晶つきモデル
後付けのオンボードタイプカーナビを小さくしたような形状のレーダー探知機です。
コンパクトタイプのものから大型モニターを備えたものまで多種多様のモデルが存在ます。
多機能でコストパフォーマンスが高いモデルが多く、一番オススメのタイプです。
ルームミラー装着モデル
ルームミラーに被せて装備するタイプのレーダー探知機です。
ミラーの一部に小型モニターがうめこまれたような見た目で、装備時にすっきりとしたデザインが特徴です。
デメリットとしてはミラー部から内装を這わせての配線の処理が面倒であることと、同等の機能を持ったオンボードタイプのモデルに対して割高になってしまうことです。
多少高価でもすっきりと装備したい方にオススメです。
コスパ抜群 オススメのレーダー探知機5選
今回は最低限の機能を備えた「お手頃なモデル」や値段もこなれて「非常にコスパが高くなっているモデル」を厳選してみました。
レーダー探知機 コムテック ZERO903VS
レーダー探知機 コムテック ZERO903VS 15,840円(2018年10月20日現在)
コムテックの最上位レーダー探知機となる「ZERO 903VS」です。
フルマップ表示にWi-Fi更新対応。
レーダー波を感知するとコムテックのメーカーサーバーへ位置情報をアップし、ユーザーにフィードバックする取締り情報共有システムを搭載。
最上位機種ということもあり、もともとは40,824円の高価格帯モデルですが、現在では15,840円と中級機種並みの料金で入手できます。
レーダー探知機 コムテック ZERO 704V
レーダー探知機 コムテック ZERO 704V 18180円(2018年10月20日現在)
アマゾンの通販ランキングで1位になっていたこともあるモデルです。
現在は705Vが登場していますが、コスパ面でまだまだ現役です。
【新商品】レーダー探知機 コムテック ZERO705V
【新商品】レーダー探知機 コムテック ZERO705V 20325円(2018年10月20日現在)
3.2インチのコンパクトタイプながら、機能は805Vに負けません。
小型オービスにも対応し、ドラレコとの連携やWi-Fi更新などの付帯機能も万全です。
ユピテル 最上位フルマップレーダー探知機 GWR303sd
ユピテル 最上位フルマップレーダー探知機 GWR303sd 13万6千件以上 小型オービスレーダー波受信 18999円(2018年10月20日現在)
フルマップ表示の静電式タッチパネルモデル。
販売当初の価格35,640円から2万円を切りました。
- 遂に実現! ! 小型オービスのレーダー波受信対応!
- 業界初! ガリレオ衛星受信! 全70衛星対応
- 業界初の静電式タッチパネル3.6インチワイド液晶搭載
- GPSデータ: 13万6千件以上 収録 など
非常に高機能で、ジャイロ、Gセンサー、気圧センサー、照度センサーなども備え、ファームウェアの自動チェック機能などもある、至れりつくせりのモデルです。
セルスターASSURA VA-810E
セルスターASSURA VA-810E 10,800円(2018年10月20日現在)
シンプルながら基本は抑えたセルスターのベーシックモデル。Amazonなどのレビュー評価も高いので安心感があります。
5バンドでGPS測位もOK、情報更新も無料です。
これ以外にもコムテックのZERO600Vが非常にコスパが優れていましたが、後継機の602が故障が多いようでオススメからは外れてしまいました。
番外 付加価値の高い人気のレーダー探知機
レーダー探知機 ユピテル 霧島レイ GPS&レーダー探知機 Lei03+ 43200円(2018年10月20日現在)
「ユピテル 霧島レイ GPS&レーダー探知機 Lei03+」は4万円台と非常に高価なモデルながら高評価の特殊モデルです。
4インチWVGAタッチパネルを備えたモデルで、もちろん基本機能は上位機種と同様に十分な機能を備え。
GPSデータのない小型オービスにも対応しています。
最大の特徴は「霧島レイ」というキャラクターを用いた画面表示にプロの声優さん「沢城みゆき」による3,500以上のフレーズが収録されていること。
走行距離に応じて取得したコインでアイテムや衣装を購入可能できる、ドライブが楽しくなるゲーム機能もついています。
ちなみに沢城みゆきさんは「ルパン三世」シリーズ(峰不二子)、「Go!プリンセスプリキュア」(トワイライト)、「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」(クラウレ・ハモン)、「報道ステーション」ナレーションなどの声を担当された方です。
まとめ
レーダー探知機を選ぶ際には価格だけではなく、必要な機能が備えられているかが重要になります。
多くのモデルが発売されていますが、初めてならば使い勝手が良く追加コストの少ないモデルを選びましょう。
心にゆとりができると、ドライブさらに楽しいものになるはずです。
ゆとりをもって安全運転を意識し、周囲に優しい運転をこころがけましょう。