「新車を購入したい」と考えているあなた。
新車は200万円くらいすると考えて、新車購入を諦めていませんか?
新車であれば安い車であっても、初回車検は3年間。
また、3年間の走行距離が6万キロ以内(重要部品については5年で10万キロ)であれば、故障もメーカー保証で対応できるなど、維持費の面でもメリットが多く、どうせ買うなら新車が欲しいと考えるのは当然です。
当サイトでは過去に「100万円で購入できる新車」というテーマで、安く買える軽自動車を紹介させていただきました。
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【2017年】新車が100万円以下!?安く買える軽自動車とは?
軽自動車を購入したいと思っているけど、「中古車はちょっと嫌だなぁ」と考えているあなた。 新車は200万円くらいすると考えて、新車購入を諦めていませんか? 確かに車全体の価格は値上がりしており、軽自動車 ...
しかし、「愛車に軽自動車はちょっとなぁ」と考えている方も多いと思います。
確かに軽自動車は安全性から考えると、もう少し大きな車に乗りたいと感じるのは無理のないことです。
また、最近は軽自動車の人気が上がっているとはいえ、男性の方なら「軽自動車に乗ってなめられたくない」と考えている方も少なくはありません。
そこで、今回は2017年6月時点で、軽自動車を除いた車の中から、130万円台で購入できる「新車」をご紹介します。
130万円以下で新車購入できる普通車
130万円以下で安いといっても、商用車ではなく乗用車なので、エアコンやパワステなどの装備品は一通り揃っているものが多いです。
この価格帯の車のオーディオについては「オーディオレス」という形になっており、オーディオデッキが装備されていないものが多いですが、基本的に規格が統一されており、ほとんどの車種では配線とスピーカー、アンテナは装備されているので、純正オプションや社外品から、好みのものを選ぶことができます。
それでは、まず車体価格が最も安い車からご紹介します。
なお、今回の記事の中で記載している「普通車」は、「道路運送車両法上の区分」でいうところの普通車(3ナンバー)ではなく、普通免許で乗れる「軽自動車以外の車」という広義の意味で掲載していますのでご了承ください。
1番安い普通車は「パッソ」「ブーン」
2017年6月現在、国内で購入できる最も安い普通車は、トヨタ「パッソ」、ダイハツ「ブーン」です。
「パッソ」は「ダイハツ」が製造するハッチバックコンパクトカーの「ブーン」を、トヨタの販売チャンネル「カローラ店」がOEM供給され販売しているモデルです。
ダイハツが供給元ではあるのですが、ネームバリューはトヨタのパッソが上のようです。
気になる車体価格は、どちらも115.02万円(税込)からです。
エクステリアもこれまでの「パッソ」「ブーン」に比べて、少しカッコイイ系に振ったデザイン。
女性はもちろん、男性が乗っていても、そんなに違和感はありません。
ダイハツ ブーン 画像出典:https://www.daihatsu.co.jp
トヨタ パッソ 画像出典:http://toyota.jp
主な装備についてはエアコンやパワステなどの基本装備、安全装備もエアバッグとABSだけでなく、 VSCもしっかり標準で付いてきます。
変速機はCVTのみの設定ですが、低速から中速の使いやすさ、足回りの安定感、静粛性などは前のモデルに比べて良くなっているようです。
燃費も28km/Lと上々です。
惜しいところは先代のパッソのように、後部座席とラゲッジスペースをフルフラットに出来ないところ。
また、良いとは言っても、あくまで軽自動車の規格サイズから解放されて、排気量とボディサイズ少し広がったしたような設計です。
軽自動車以上、コンパクトカー未満な感じですので、「軽自動車でなければOK」という方であれば、全く問題はないのですが、車格はライバルたちよりも少し小柄なサイズです。
それではオンライン見積もりで、支払総額を出してみます。
トヨタ パッソ(ダイハツ ブーン)
グレード X
駆動方式 2WD
ミッション CVT
エンジン:1.0L 直3
燃費 JC08モード 28.0km/L
車両本体価格 1,150,200 円
諸費用概算
税金保険料 83,580 円
登録諸費用 約 65,000 円
リサイクル費用 約8,190 円
諸費用合計 約 157,497 円
支払総額(概算):1,308,000 円
見積もりは概算で、フロアマットなどのオプションは付属しない価格ですが、リーズナブルな社外品を購入したり、サービスで付けてもらうことができれば、値引きを考慮すれば130万円程度で新車に乗ることができます。
もともと価格の安い車ですが、交渉で値引きまたはオプションのサービスなども、10万円程度は狙えるようです。
更なる値引きを狙う場合は、トヨタカローラとダイハツの販売店で競合させる方法もあります。
もし、現在お乗りの車があれば、多少古いモデルであっても買取・下取りを検討することで、100万円以下の予算で新車に乗り換えが可能な車種と言えます。
パッソについて詳しくはこちらの記事にも掲載しています
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あなたはパッソそれともMODA(モーダ)? 軽じゃないK
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惜しくも2番目に安い車となったのは「マーチ」
トヨタ「パッソ」、ダイハツ「ブーン」に続く、国内で購入できる130万円以下の普通車は、日産「マーチ」です。
パッソとの車体価格の差額はわずか1,080円。
製造を国内工場ではなく、タイ日産製に変更し、国内の追浜工場にて納車前検査を行うようにすることで、1.2Lでありながら、この価格に抑えてきています。
日産 マーチ 画像出典:http://www2.nissan.co.jp
現行モデルにフルモデルチェンジされたのは2010年です。
そのため少し設計が古く、燃費や静粛性面などは最新のライバルたちに劣ります。
一番安いグレードのSも1.2Lエンジンを搭載し、パッソに比べると排気量が200cc増え、10馬力ほどパワーがあります。
また、車格もパッソより少し大きめです。
燃費はJC08モードで21.4 km/Lとなっており、悪い数値ではないものの、ライバルたちの中では良いというほどではありません。
装備品については最低限必要なものは揃っており、購入後は好みのオーディオデッキとフロアマットを装備するくらいでOKです。
電子制御はパッソよりも豪華で、TCS(トラクションコントロール)だけでなく、EBD(制動力配分システム)も付いているようです。
それでは、マーチもオンライン見積もりで支払総額を出してみます。
日産 マーチ
グレード S
駆動方式 2WD
ミッション CVT
エンジン:1.2L 直3
燃費 JC08モード 21.4 km/L
車両本体価格 1,151,280 円
諸費用概算
税金保険料 118,780円
登録諸費用 約 49,299 円
リサイクル費用 約8,730 円
諸費用合計 約 176,809 円
支払総額(概算):1,328,000 円
ディーラーの営業さんに聞いてみたところ、「マーチ」はモデルとしては古い方なので、現在のメーカーとしてはプラス20万円ほどになる「ノート」がイチ押し推しのようです。
その分、マーチの在庫がある場合、値引きも大きく狙うことができます。
この価格帯の車の中で、マーチはエクステリアやインテリアのデザインが凝っているので、車の質感やデザインが気に入ったのなら、パッソよりもこちらを選ぶと良いでしょう。
ニスモの特別仕様車などは大きな値引きが見込めませんが、通常グレードであれば値引きまたはオプションのサービスは、20万円程度は狙えることもあるようです。
こちらも現在お乗りの車があれば、100万円以下の予算で、新車に乗り換えを狙うことができるモデルです。
パッソと比べて排気量が200cc増えたことで、税金区分が1クラス(5,000円ほど)上がり、見積もりの支払総額は2万円ほど高くなりますが、担当の営業さんとうまく交渉することで、値引き額が大きくなりやすいモデルなので、パッソよりも安く購入することができるはずです。
ただし、購入価格は安くなっても、毎年の税金や燃料費は少し高くなってしまいます。
マーチのデザインが気に入っているなら悪い選択ではありませんが、購入後の運用コストも含めて、安い車を探しているのであれば、少し注意が必要です。
パッソよりプラス3万円。定番のコンパクト「ヴィッツ」
最安値のパッソに比べて、31,320万円のアップ!!
デザインも最近のトヨタらしいイメージで、男性が乗っていても悪くないイメージ。
3番目は、この価格帯では本命の1台と言えるヴィッツです。
トヨタ ヴィッツ 画像出典:http://toyota.jp
主な装備については基本的にパッソと同様、エアコンやパワステなどの基本装備。
安全装備もエアバッグとABSだけでなく、 VSC(横滑り防止機構)、TRC(トラクションコントロール)も付いています。
それでは、ヴィッツのオンライン見積もりで、支払総額を出してみます。
トヨタ ヴィッツ
グレード F Mパッケージ
駆動方式 2WD
ミッション CVT
エンジン:1.0L 直3
燃費 JC08モード 21.6km/L
車両本体価格 1,181,520 円
諸費用概算
税金保険料 112,890 円
登録諸費用 約 65,000 円
リサイクル費用 約9,000 円
諸費用合計 約 187,707 円
支払総額(概算):1,369,000 円
見積もりは概算で、こちらも他車と同様、フロアマットなどのオプションは付属しない価格ですが、リーズナブルな社外品を購入したり、おまけで付けてもらったりすれば、130万円台で新車に乗ることができます。
トヨタ ヴィッツ 画像出典:http://toyota.jp
トヨタのコンパクトカーではスタンダードなモデルだけあって、エクステリアデザインもキレイにまとまっており、比較的好評です。
走りについても1Lクラスのエンジンですので、排気量相応で特別良いということはないのですが、価格にしては悪くありません。
燃費は21.6km/Lで、マーチとほぼ同等です。
欠点は人気の車種なので、どうしても街中で見かけることが多く、個性的なデザインを好む方には欠点と見られることがあります。
現行のプリウス同様、直線的で尖ったフロントデザインは昆虫のような印象を受け、どちらかというと男性向けに感じられるため、カワイイ系やオシャレな車を求めている方には少し不評かもしれません。
内装はパッソもそうですが、樹脂パーツがほとんどで、安っぽいと言われることが多いのですが、実際に安いクルマですから、そこは割り切って使用する方が良いでしょう。
もう少し予算があるなら「フィット」「デミオ」「ノート」「イグニス」
130万円台での支払総額にこだわらず、もう少し予算に余裕があるのでしたら、150万以内で購入できるのが、ホンダの「フィット」。
あとは160万円台で、スズキ「スイフト」、「イグニス」。
マツダ「デミオ」。日産「ノート」。
三菱「ミラージュ」が選べるようになります。
このあたりの価格帯になると、シートや内装の質感もそこそこ向上してきます。
1.5Lターボや1.6Lのエンジンを載せた上級モデルの設定がある車種もあり、ボディ強度も1ランク上の作りになっています。
ミラージュについてはメーカーのブランドイメージ失墜のため、購入はもうしばらく考えたくなってしまいますね。
こちらの車たちは予算ベースで安いコンパクトカーというジャンルではなく、1クラス上からのダウンサイジングにも対応出来る作りがウリと言えます。
もし、予算が許すのなら、1度は試乗してみると良いでしょう。
ホンダ「フィット」グレード:13G
マツダ「デミオ」グレード:13C
日産「ノート」グレード:S
スズキ「スイフト」グレード:XG
スズキ「イグニス」グレード: HYBRID MG
まとめ
いかがでしたか?
とにかく安く購入し、維持も安く抑えたいのであれば、燃費性能も優れた「パッソ」「ブーン」がオススメです。
無難に抑えておきたいのなら、大本命の「ヴィッツ」。
個性を出したいなら、他よりもやや値引きを狙いやすい「マーチ」が狙い目です。
1L程度のエンジンですので、走行性能は大きく変わりませんが、普段から日常的に乗っていくものです。気になる方は、まずディーラーで試乗してみることをオススメします。
ただし、試乗の際に上位グレードに乗ってしまうと、シートが良いものに変わっていたり、エンジンのパワーが違ったり、内装が特別仕様になっていることがあります。
店頭に同等グレードの車両がない場合、あくまで参考程度に考えることが大切です。
この3台を試乗してみて、納得できる車種が見つからなかった場合には、うまく値引き交渉したり、現在の愛車の査定を少しでも高くできるように工夫して、上位グレードを購入するか、「フィット」「デミオ」「ノート」「イグニス」などを購入できる予算を獲得する方法を考えましょう。
それでは、あなたが最高の愛車と出会えることを願っています。