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マツダのクリーンディーゼル知っておきたいメリットとデメリット

投稿日:2018年3月26日 更新日:

2017年末のCX-8登場で、ロータリーエンジンのモデルを除き国内市場のマツダ「魂動デザイン」車種が全て出揃ったと言えるでしょう。

そのデザインは賛否両論あるといえますが、なかなか売れ行きは好調のようです。

さて、現在マツダの「魂動デザイン」モデルのなかで、CX-8(SKYACTIV-D 2.2)とロードスター(SKYACTIV-G 1.5、RFは2.0)の2車種を除けば、各モデルはエンジンをディーゼルとガソリン、アクセラセダンにいたってはハイブリッドも選択可能となっています。

mazda(ガソリンモデル)

上記のモデル5台はパワートレインをガソリンとディーゼルエンジンから選ぶことができる車種になります。

市場ではマツダと言えばクリーンディーゼルという風潮もあり、買うなら軽油で燃費も良く、装備も充実している上位グレードのXD-LパッケージやXD プロアクディブを購入される方が多い様です。

また、デザインと燃費の数値で気になって、試乗時のクリーンディーゼルターボのトルクに魅了されて、購入を決めてしまうという方も多いようです。

しかし、クリーンディーゼルは優れたエンジンである反面、これまでのガソリンエンジンと比べて多少面倒な部分もあります。

いま、あなたがマツダの魂動デザインモデルが気になっており、これから購入を考えているのようでしたら、まずはマツダのディーゼルエンジンのメリットとデメリットを理解した上で、ライフスタイルに合わせて購入するように提案したいと思います。

 

 

 

マツダのクリーンディーゼルエンジン(SKYACTIV-D)とは

マツダのクリーンディーゼルSKYACTIV-Dは、1.5Lと2.2Lがラインアップされており、今後はCX-3に1.8Lが追加されるという情報も入っています。

現在は1.5Lがデミオ、CX-3、アクセラに搭載され、2.2Lはアクセラ、CX-5、CX-8のパワートレインとして使用されています。

 

環境に対する影響を抑えるために施工されている法規制もあり、ディーゼルエンジンには排気ガスからNOx(窒素酸化物)やPM(スス)を除去するための浄化装置が必要です。

困ったことにディーゼルエンジンのNOx(窒素酸化物)とPM(スス)は、片側の発生の原因を抑えると、もう片方の発生が増えるという特性があります。

トヨタなどでは、PMを少なくするタイプのクリーンディーゼルでNOx(窒素酸化物)を処理するためにアドブルー(尿素水)を使って後処理する方式を取っています。

定期的にアドブルー(尿素水)を補充してあげる必要があることや、後処理に別途浄化装置の追加する必要があり結果的に高価になることがネックです。

マツダのSKYACTIV-Dでは、高価なNOx後処理装置を使用せずに、排ガス規制に適合する優れた排出ガス性能を実現しています。

さらにこれまで難しかったディーゼルエンジンの低圧縮比による高効率燃焼を可能にしたことで、本来ディーゼルエンジンがもつ燃費性能を維持しながら、従来のディーゼルエンジンと比較して2割ほども低燃費。

また、同排気量のガソリンエンジンに対し、プラス1L〜2Lの排気量アップされたほどののトルクを持ち、むやみに回転をあげることなく、気持ちの良い加速と低燃費での巡行性能を備えています。

SKYACTIV-Dは一般的なディーゼルエンジンに比べて、低ノイズで振動もなく、高回転まで軽く回るという快適性もあり、日常的な使用の上ではガソリンエンジンと遜色ない使い勝手を持っています。

 

 

マツダのクリーンディーゼルエンジンのデメリット

上記のようにメリットの多いマツダのクリーンディーゼルエンジンですが、一部のユーザーにとっては大きなデメリットを抱えています。

デメリット

・車体価格が高価
・メンテナンス費用が高価
・車体重量の増加
・必ずしも低燃費ではない
・ガソリンエンジンにはないトラブルのリスク

 

車体価格が高価

ひとつめのデメリットは、車体価格が高価になってしまうことです。
頑強なクリーンディーゼルエンジンと、それに付随するスス(PM)除去用の装置DPF(ディーゼルパティキュレートフィルター)の価格がガソリンエンジンよりも高価になってしまうことなどが原因です。

メンテナンス費用が高価

SKYACTIV-Dなどディーゼルエンジンは、同サイズのガソリン車に比べてエンジンオイルの量が多く、銘柄もクリーンディーゼルエンジン専用のオイルを使う必要があります。
需要の問題もあってか、専用のオイルはガソリン用のそれよりも高価になっているようです。

ただし、ガソリン車であってもこれまでの車がスポーツ車などで、ハイオク燃料と高価な100%化学合成油を使っているような場合であれば、逆に維持費は安くなり、気になる要素ではないようです。

また、正規ディーラーなどでメンテナンスパックなどに加入していれば、パック加入時の費用だけで、ガソリン車と大きな差もなくメンテナンスを行うことも可能です。

車体重量の増加

ディーゼルエンジンはガソリンエンジンに比べて重量があるため、同車種であればガソリンエンジンモデルよりディーゼルエンジンが成人男性1人分くらい重くなっています。

トルクがあるので動力性能としては問題ないのですが、実際に走行する際のフィーリングに影響します。

簡単にいうとワインディングなどで、回頭性の部分に差が出てくるのです。

逆にどっしりとして重いぶん安定するといいますか、大きな車に乗っているような感覚もありますので、実際に乗って気にいるかどうかという部分ではあります。

どちらかというと、スポーティーな車が好きな方は好みが分かれますので、試乗して確かめた方が良いでしょう。

 

必ずしも低燃費ではない

cx-5(メーターパネル)

ガソリンに比べて価格の安い軽油を使用できること、実際の燃費数値が優れていることなど、SKYACTIV-Dの燃費性能は優れています。

ただし、どんな使い方をしても低燃費化となると、必ずしもそうではありません。

低燃費車の代表とも言えるプリウスなどハイブリッドカーは、最も力が必要でエンジンが燃料を多く消費する、スタートなど加速時を電気モーターの動力に置き換えたことによって、燃費を大幅に改善しています。

対するクリーンディーゼルエンジンは燃焼効率と出力特性によって、ガソリン車よりも大幅な燃費向上を行っています。

つまり、「ハイブリッドカーは発進時に全く燃料を消費しない」のに対し、「クリーンディーゼルは発進時は巡航時よりも多くの燃料を消費する」ということです。

上記のことから車の使用環境が「都心などの市街地が中心で、常にストップアンドゴーを繰り替えす環境」であったなら、通常のガソリン車よりも多少の燃料費用は抑えられたとしても、車体重量も相まって、期待しているほどの燃費改善は体感できないことになります。

また、先の項目で触れたDPF(ディーゼルパティキュレートフィルター)は、長期間使用することでフィルターの目が詰まりやすくなります。

そのため、車体は定期的に燃料を噴射してフィルターを高温状態に保ち、たまったスス(PM)を焼却して無害化(クリーニング)するDPF再生という動作を行います。

DPF再生では高温状態を保つために燃料を噴射するため、通常よりも燃料を消費することになり、一時的に燃費が悪化することなります。

DPF再生は通常10分程度。距離にして10キロ前後を普通に巡航していれば終わりますが、使用環境が市街地などで1回の走行が短い移動を繰り返すだけの運転環境の場合、いつまでたってもDPF再生が完了できませんので、燃費は悪化したままとなり、最終的にはDPFが目詰まりを起こし、ディーラー修理となります。

 

 

通常のガソリンエンジンには少ないトラブルのリスク

平成20年から24年に販売された「プリウス」シリーズに乗られていた方なら、下記の2015年のリコールは記憶に新しいかもしれません。

エンジンが十分に暖機されない状態でショートトリップ走行を繰り返すと、排気ガス中の凝縮水やカーボンの影響によりEGRバルブが摺動不良を起こすことがあります。そのため、エンジン不調により、異音や振動が発生し、エンジン警告灯が点灯する場合があります。
当該現象が発生し修理をご用命の場合、下記の通り無料にて修理対応致します。

出典:toyota.jp アフターサービス

ここでいう「ショートトリップ」とは、エンジンの温まらない短距離走行という意味となります。

本来、ショートトリップに限定した使用は、通常のガソリンエンジンの車にとってもあまり優しくない使用環境ではあります。
今回のプリウスのリコールはハイブリッド特有のエンジンが動いていない状態もあって、余計に暖気が終了せず、上記の状態を引き起こしたのだと思われます。

これと同様の現象がSKYACTIV-D 1.5Lでも見られたようで、2018年2月にデミオ、CX-3、アクセラで予見性リコールが行われました。

予見性リコールとは、ユーザーが予見現象を容易に認知でき、この予見現象が発生した以降も相当な期間、安全な運行を確保できる場合には、この予見現象を認知した後に速やかに改善を実施することができるリコール制度です。

基準不適合状態にあると認める構造、装置又は性能の状況及びその原因

ディーゼルエンジンにおいて、低車速で加減速する走行を繰り返すと、燃焼時に発生する煤の量が増え、インジェクタ噴孔部に堆積し、燃料の噴霧状態が悪化することで、さらに煤の量が増え、排気側バルブガイド周辺に堆積することがあります。そのため、排気バルブが動きにくくなり、圧縮低下による加速不良や車体振動が発生するとともに、エンジン警告灯が点灯あるいはグローランプが点滅し、最悪の場合、エンジンが停止するおそれがあります。

改善措置の内容

使用者に当該不具合を周知し、エンジン警告灯が点灯あるいはグローランプが点滅した場合は、速やかに点検入庫するよう促します。また、点検入庫した場合には、エンジン制御コンピュータ等を点検し、排気バルブのバルブスプリング、インジェクタを無償で交換するとともに、エンジンおよびDPF(黒煙除去フィルタ)に堆積した煤を清掃します。

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デミオ、アクセラ、CX-3のリコールについて(マツダ公式)

簡単に言うと、頻繁に低車速で加減速するような(市街地の渋滞とか)走行を繰り返すと、燃焼時に発生する煤の量が増えて、最終的にエンジンのパーツに詰まって壊れやすくなります。

ただ、警告灯が点灯やグローランプが点滅してすぐに壊れるわけではなく、早めに修理すれば特に危険はありません。

もし、そうなったら無料で修理点検しますので入庫してください。

という内容です。

つまり、「低車速で加減速するような運転しかしないユーザーには、SKYACTIV-Dは向いていません」という意味にも捉えることができます。

 

 

SKYACTIV-Dが向いているユーザー

それではどのようなユーザーが、マツダのクリーンディーゼル車種に向いていると言えるのでしょう?

  • 日常的に通勤・通学などで長距離を走る人
  • 趣味として車を使っている人
  • 数週間に1度くらいは長距離ドライブに出かける人

 

日常的に通勤・通学などで長距離を走る人

まず、地方都市や山村部などにお住いの方には、通勤などで日常的に数十キロ以上の長距離運転を行うユーザーも多いです。

プリウスやアクアのハイブリッドエンジンは、巡航メインとなるとモーターではなくガソリンで走り、バッテリーやモーターはただの重荷となるため、あまり燃費は良くありません。

クリーンディーゼルエンジンは不要なものが装備されておらず、高効率なエンジンであるため、巡航時には優れた燃費を発揮します。

たとえ信号などで停車したり、駅前などで短い渋滞に捕まることはあっても、巡航時間も長いのでDPF再生も問題なく完了し、エンジンにも優しい状態を保つことができます。

燃料もガソリンよりも安価な軽油ですので、燃料費用を大幅に削減できる可能性も高いです。

また、高トルクエンジンで1,500から2,000rpmで十分に加速し、静かに巡航できるため、ドライバーや同乗者の疲労軽減にも効果があります。

 

趣味として車を使っている人

大都市圏に住んでいても、趣味として車に乗っている方は日常的な通勤用の足としてではなく、週末などに都市部を離れ、数百キロなどの長距離を走る運転を好む方が多いです。

オートバイやスポーツ自転車のツーリングのようなものですね。

そうした使用方法では、都市部を抜ける際には多少の渋滞を経験するものの、郊外での巡航時間も長く、エンジンのダメージやDPF再生などでの悪影響も最低限に抑えられます。

また、1度の走行距離は多くても、実際の走行回数は少なくなるので、渋滞走行を行う回数も少なめです。

いつものように都市部を抜けて観光道路などを走る際、ディーゼルエンジンの胸のすく加速を味わったり、高速道路を巡航して遠くまで足を伸ばしたりしても、ユーザーの疲れは少なく燃料費も安くなります。

結果として、これまで以上にドライブを楽しむ機会が増えることでしょう。

 

数週間に1度くらいは長距離ドライブに出かける人

日常的には日常的には短距離移動が多くてもドライブが好きだったり、週末は家族と一緒に距離を走ることが多いなら、クリーンディーゼルエンジンは十分な能力を発揮してくれることでしょう。

さして回転を上げなくても力強く加速するので、巡航時にオーディオを楽しんだりする場合にも適してます。

家族と遠出の際にも燃料費が安くなるので、ガソリン代としてかかっていた予算をグルメに使ってみたりと、より充実したカーライフを楽しめると思います。

 

 

SKYACTIV-Dが向いていないユーザー

つぎはマツダのクリーンディーゼル車に向いていない方を挙げてみましょう。

  • 基本的に短距離(数百メートル〜数キロ)しか乗らない人
  • 都市部の通勤・通学・送迎などでしか乗らない方
  • 短距離走行が多く、燃費の改善を考えている人
  • 単純に燃費の良い車に乗りたいだけ人
  • 車に乗る機会が少ないが、ランニングコストを抑えたい人

基本的に短距離しか乗らない人・都市部の通勤・通学・送迎などでしか乗らない方

日常的に短距離のみしか乗らない方や渋滞が多いエリアでの通勤・送迎・買い物のみの用途では、SKYACTIV-Dのメリットを生かすことができないだけでなく、DPF再生が完了できないなどのデメリットが多く、故障のリスクも抱えています。

DPF再生ではDPFの状態を高温に保つため、一定時間のエンジンを始動しておく必要があります。

ちょっと、そこのスーパーまでといった運転ではエンジンの暖気が終わり、DPF再生が始まった頃にはエンジンはオフとなります。再びエンジンをかけても同じ状態の繰り返しでは一向にクリーニングが進まず、常時燃費が悪い状態で、車体も不調になってきます。

こういった用途ではガソリンエンジンやハイブリッドエンジンを選択した方が、トラブルもなく満足感が得られる選択になります。

 

 

短距離走行が多く、燃費の改善を考えている人・単純に燃費の良い車に乗りたいだけの人

日常的に短距離・短時間走行が多く、燃費の改善を狙ってディーゼルエンジンを考えている場合、先ほどと同じ理由で、燃費の改善が見込めません。

ガソリン車よりも高額な車を購入して、ランニングコストも上がるという悪循環になりかねません。

長距離走行が多く燃費を抑えたい方なら良いのですが、日常的に車の使用頻度が少なかったり、走行距離が伸びない方の場合、車体の価格アップを燃料費の差額でまかなえないこともあります。

ハイブリッドエンジンを選択した方が、満足感も大きい選択になるはずです。

マツダの場合、マツダの2Lエンジンに先代プリウスと同等のハイブリッドシステムを採用した「アクセラセダン ハイブリッド」がラインアップされています。
走りに関しても1.8Lの先代プリウスよりも優れており、スタイリングや乗り心地は先代プリウスを確実に凌駕しています。

 

車に乗る機会が少ないが、ランニングコストを抑えたい人

普段はあまり車に乗らないけど、たまには使うので車を持っておきたい人といっても良いかもしれません。

走れば走るほどランニングコストが安くなるクリーンディーゼルですが、あまり乗らない場合は故障こそしないものの、定期メンテナンスのオイル代などで、逆にランニングコストが高くなる傾向があります。

普段から乗る距離も少ないことから、日常的に使う燃料費用も高額ではないと思われますので、ガソリンモデルをオススメします。

 

まとめ

以前のディーゼルエンジンに比べて欠点も改善された、マツダのディーゼルエンジンSKYACTIV-Dですが、本来は長距離走行にメリットが多いエンジンですので、使用環境によっては適合しないパターンもみられます。

もし、マツダの魂動デザインが気に入って購入を考えているのであれば、まずは自分の車の使用環境を見直して、使用用途に応じたエンジンの車種選択を行うことをオススメします。

ディーゼルエンジンはガソリンエンジンのモデルより高価な価格設定となっているため、間違った使用用途で購入した場合、購入費用だけでなく維持費用も高額になり、せっかくのメリットをスポイルしてしまう結果になると面白くありません。

どのモデルもシャシー(ボディ)や足回りなど、車として基本的な設計は非常に良くできており、マツダ車らしい運転の楽しさや魂動モデルの質感の良さはガソリンモデルも十分に満喫できる作りになっています。

それでは、あなたが最高の愛車と出会えることを願っています。

 

 

 

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