装備することで高速道路の割引サービスを利用することができ、お得な料金で高速道路を利用することができるETC。
高速道路のないエリアで生活している方や、通勤・通学や送迎、買い物専用で、全く高速道路を利用しない方ならともかく、
年に2、3回でも旅行や遠出などを行うのであれば、ETCを登録しないと数年スパンで考えると、むしろ大きな損をするかもしれません。
今回はETCとはなにか、またETCの割引情報などをご紹介します。
ETCとは
ETCとは、Electronic Toll Collection System :エレクトロニック・トール・コレクション・システム。
日本では一般にイーティーシーと呼ばれるほか、「ノンストップ自動料金支払いシステム」と呼ばれることもあります。
簡単にいうと、高速道路や有料道路の料金所で止まらずに通過できる、料金自動収集システムの事です。
2015年時点で、5000万台以上の自動車(オートバイを除く)にETC車載機が取り付けられており、高速道路におけるETC利用率は90%を超えています。
ただし、日常生活の中では使う事が少ない機能のため、ETCについてよく知らない方もいらっしゃいます。
有料道路の料金の支払がスムーズになる以外に、どのような魅力があるのでしょうか。
ETCを持つことで生まれるメリット
ご存知の通り、ETC利用者には様々な割引サービスが設定されています。
例えば高速道路では、土日祝日の通行料が30%OFFになるため、遠出の旅行やお仕事で長距離を走る方には、かなりお金の節約になるかと思います。
5000円かかるところが3500円ほどになると考えれば、浮いたお金で美味しいものを食べたりもできます。土日祝日がお休みの方なら、車での旅行はかなりお得になるでしょう。
ETCの代表的な割引サービスには、先にもあげた土日祝日の通行料が30%OFFになるほか、「平日の朝夕の通勤時間に合わせた割引」、「深夜0~4時の間に通行すれば料金が30%OFFになる夜間割引」も設定されています。
上記のほかにも通行する道路によっては、大幅な割引サービスが受けられる場合もあります。
一例としては、明石海峡大橋の垂水から淡路の間の料金が、通常2,370円の所をなんと900円で通行できます。
これはかなりお得ですね。
割引サービスのほかにも、公式サイトにてETCカードを登録することで、貯まったマイレージを道路の通行料と交換できるサービスも利用可能です。
日本全国の各エリアでも、お得な乗り放題企画も行われています。
下記リンクにて各地域の企画も確認できますので、お出かけの前に行先の情報を調べてみてください。
ETC総合情報ポータルサイト GO!ETC
https://www.go-etc.jp/deal/freepass/index.html
ETCを利用するには
それでは、ETCを利用するために何が必要かを見ていきましよう。
1.ETC・車載器
高速道路の走行距離を無線で計測し、料金を割り出してくれる機械です。
まずは車載器を車に取り付ける必要があります。
価格は安いものは5,000円ほどから販売されています。
カーナビと連動させ事前に利用料金を検索できるなど、機能に応じて値段も高くなり、30,000円以上のモデルも存在します。
ETC車載器は大きく分けて、アンテナとカードを入れる本体が一体となっている「一体型タイプ」とアンテナ別体型の「セパレートタイプ」に分かれています。
安いものは一体型が多く、オンダッシュタイプでダッシュボードなどに設置しますが、車載器が丸見えのため、カードを抜き忘れてりすると防犯上の問題もあります。
セパレートタイプではアンテナのみフロントガラス上などに設置して、本体はセンターコンソール横やグローブボックス内に設置するため、車上荒らしなどに覗き込まれても目立たず目視できないというメリットがあります。
様々なメーカーや種類がありますので、自分に合うものを選びましょう。
購入したら、自分の車の情報を車載器とETCのデータベースに登録するセットアップの作業があります。こちらは購入したお店やディーラーなどで行えますので、車載器付きの中古車などを購入した際などにはショップのスタッフに尋ねてみてください。
2.ETCカード
ETCを利用した料金の支払いは、すべてクレジット決済されます。
しかし、普通のクレジットカードをETC車載器に差し込んでも、データの読み込みができません。
そのためETC車載器専用のカード、つまりETCカードが必要になります。
あなたに現在所有しているクレジットカードがあれば、カード会社にETCカードの申し込みをするとETCカードが発行されます。
カードが手元に届くまでおよそ1週間ほどかかるので、余裕をもって準備しましょう。
もしクレジットカードをお持ちでない方は、クレジットカード新規の申し込みの際、ETCカードの同時発行ができます。
また、クレジットカードを作りたくない。もしくは審査に通らない方などは月の項目で記載する「ETCパーソナルカード」などを利用すると良いでしょう。
ETCカードの作り方
クレジットカード会社に申し込む
あなたが一般的なクレジットカードをお持ちなら、同じカード会社で付帯サービスとしてETCカードの発行が可能です。
会社によってETCカードの年会費が有料の場合と無料の場合がありますので、複数のクレジットカードをお持ちの方やこれから新規でカードを作る方は、カード会社の公式サイトなどで確認しておきましょう。
オススメのクレジットカード
これからクレジットカードを申し込む方は、非常にポイントを貯めやすい楽天カード発行と同時にETCカードを申請することをオススメします。
楽天カードの特徴は下記のようになっています。
1.年会費永年無料(ETCカードの年会費は540円)。
2.日々の買い物の他、ETCカードの利用、楽天グループサービスご利用の場合はポイントが更に貯まります。また、 楽天Edy利用でもポイントが貯まります(Edy機能付きカードの場合)
3.貯まった楽天スーパーポイントは、ANAのマイル他に交換できます。
4.安心&安全、保険機能(最大2,000万円の海外旅行傷害保険)付。
カーライフ向けに役立つサービスとしては、宿泊やチケット予約の楽天トラベルのほか、下記のようなサービスがあります。
・ENEOSでポイントが2倍たまる。給油・洗車オイル交換等のカーケア商品までポイントが2倍貯まります。
・車検時にポイントアップでお得な「楽天車検」
ETCカードの年会費は540円ですが、ゴールドカード・プレミアムカードの方はETCカードの年会費無料。
また、通常の楽天カードの方でも楽天PointClubの会員ランクが、ダイヤモンド会員・プラチナ会員の方は、楽天ETCカードの年会費が無料となります。
ちなみにプラチナ会員は過去6ヶ月で2,000ポイント以上、かつ15回以上ポイントを獲得の方が対象です。通常のポイント獲得は100円で1ポイントですので、「20万円分も買い物はしない」と思われる方も多いようです。
しかし、楽天市場での買い物であればポイント5倍などの日に行い、毎月の公共料金やスマホなど通信料金・ガソリン代・任意保険料なども楽天カードでの支払いに設定すると、意外と簡単に2,000ポイントをクリアできます。
もちろん、貯まったポイントを使って楽天トラベルで宿を予約したり、買い物を楽しんだりすることも可能です。
クレジットカードを作れない・作りたくない方向けのETCカード
クレジットカードが無い方や審査が通らない場合でも作れるETCカードもあります。
ETCパーソナルカード
ETCパーソナルカードは有料道路のお支払いに限定した、高速道路6会社が共同で発行するETCカードです。
現在クレジットカードをお持ちでない方や審査などが難しい方でも、事前にデポジット(保証金)を預託することで、有料道路のETC走行が可能になるカードです。
NEXCO東日本/中日本/西日本、首都高速道路株式会社、阪神高速道路株式会社、本州四国連絡高速道路株式会社の6社が共同して発行するETCカードで、有料道路の通行料金のお支払いに限定されたカードです。
出典:ETC総合情報ポータルサイト GO!ETC
http://www.go-etc.jp/detail/card/parsonalcard/index.html
企業から間もない企業でも作れる法人カード
まだ創業からまもない会社法人では、実績がなくクレジット会社が、会社(企業)に対し保証を出さない為、 すぐには法人用クレジットカードが発行できないというデメリットがあります。
ただ、日常的に営業で高速道路を使用するのであれば、ETCカードなしでは経費も無意味にかさむことになりかねません。もちろん社員にあなたのクレジットカードを貸し出したり、社員個人のカードを使わせるわけにはいきません。
そこで便利なのが高速情報協同組合の提供する口座引落タイプの法人カードです。
主な特徴は下記の通りです。
必要経費
出資金(脱退時返金) 10,000円/1社
カード発行手数料 540円(税込)/1枚
取扱手数料 540円(税込)/1枚(年1回)
高速情報協同組合法人カードのメリット
- 多くの従業員にその都度、清算し現金を渡す必要がない
- 利用明細(請求書)で管理が簡単で入出のインターやカードごとに金額の確認が可能
- 高速道路のみ利用できるカード(クレジット機能付いてないので安心)
- ETC車載器がなくても手渡しで利用可能
- 社員数に合わせて必要カード枚数お申込可能
- 時間帯・休日等により30%割引が適応
- レンタカー、リース車、従業員の車でも利用可能
- 新会社でも申込み可能
高速情報協同組合法人カードのデメリット
- 組合規定により、お客様でのマイレージ登録はできない
- 請求書作成、信販会社への立替保証などに伴い、毎月の走行金額の5%を手数料が必要
多少の手数料は必要ですが、配達や営業で首都高速など高速道路を日常的に使用するなら、それ以上のメリットがあります。
まとめ
ETCを導入するには費用がかかるし、面倒だと思っている方もいるかもしれません。
しかし、すでに知られている通り、使い方次第では費用の元をとれるばかりか、さらにお得に有料道路を使うことができます。
あなたもETCを賢く利用して、お得にドライブを楽しみましょう。