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トヨタ・アクア2017年6月のマイナーチェンジでより魅力的に

投稿日:2017年8月16日 更新日:

手頃な価格で燃費も良いハイブリッドカーに乗りたいあなた。

2017年6月にマイナーチェンジを受けたトヨタ・アクアはいかがですか?

何と言ってもアクアは2011年12月に登場以来、プリウスやフィットと登録数の上位を争っている人気モデルです。

一昔前まではハイブリッドカーというと、プリウスが象徴のようなモデルでしたが、現在では各モデルにハイブリッドが販売されてます。
そんな強敵がひしめく中で、アクアはトヨタのハイブリッドカーの一翼を担う存在となっています。

登場当初こそアクアはプリウスの廉価版ハイブリッドというイメージで、内装の質感のチープさやCMターゲットの微妙さで若干迷走したようなところもありました。

しかし、その後のマイナーチェンジで質感も向上し、年配のダウンサイジングユーザーからエコ重視の若者まで、ユーザーを選ばないBセグのスタンダードハイブリッドカーとして君臨しています。

また、燃費や維持費を含めて経済性に優れる1500ccのハイブリッドカーながら、200万円台前半で購入できるというコストパフォーマンスも人気の秘密です。

 

今回はそんなアクアのマイナーチェンジ内容をピックアップしていきたいと思います。

 

 

 

 

よりシャープに洗練されたエクステリア

 

マイナーチェンジによりスペック部分の熟成だけでなく、フロント周りを中心にエクステリアデザインも変更されました。
これまでのモデルから継続した流れを感じさせるアクアのエクステリアデザインですが、マイナーチェンジにより、少し個性的なデザインに意匠変更が施されています。

 

アクア(2017年6月マイナーチェンジ後) 画像出典:http://toyota.jp

通常のアクアでは全体のフォルムこそ大きな違いはありませんが、ヘッドライトがすっと切れ長になり、フロントバンパーの中央部やフォグランプ周りの意匠変更により、よりエアロダイナミクスを意識させるデザインになりました。

特にフロントバンパーの中央がブラックに塗り分けられたことにより、初見で大きな印象の違いがあります。

これまでのデザインより幅広いターゲット、特に車好きな方にも受け入れやすいデザインになっているように感じます。

aqua
マイナーチェンジ前

 

 

X-URBANに変わりクロスオーバー(Crossover)が追加

アクア クロスオーバー 画像出典:http://toyota.jp

こちらはX-URBANから名称が変更されたクロスオーバー。

通常モデルよりも最低地上高が30mm(旧X-URBANは20mm)アップされ、ホイールがインチアップされるとともに外装やエアロパーツの追加・変更でSUV風に仕上げられています。

ホイールはクロスオーバー以外の全グレードは「185/60R15タイヤ 15×5 1/2J スチールホイール+樹脂キャップ」が標準装備に対し、クロスオーバーは「185/60R16タイヤ 16×6Jアルミホイール」です。

価格が上級グレードのGと同じで、アルミホイールなどの装備が充実しているため、見た目が気に入っている方には非常にお買い得なグレードとなっています。

ただし、前回のX-URBANと同様に、あくまで外装を変更しただけの「SUV風ルック車」です。
最低地上高の確保で走破性は多少はマシになっているようですが、4WDやデフロックなどの設定はありません。
ダート走行を視野に入れたボディや足回りではないため、見た目の印象でオフロード走行を視野に入れている方は注意が必要です。

とはいえ、外装の追加による個性や見た目の迫力アップ。
車高が上がることによる運転者のアイポイント上昇で、運転時の視界の向上など。
運転しやすさや年配者の乗り降りのしやすさについては改善が図られており、そういった意味では付加価値も認められます。

 

 

質感の向上したインテリア

アクア(ホワイトレザー) 画像出典:http://toyota.jp

 

アクア(インテリア) 画像出典:http://toyota.jp

アクアは登場から年数も経っており、そろそろモデル末期に近づいていると考えられています。

ヴィッツハイブリッドの登場もあって、海外ではアクアが「プリウスC」という名称で販売されていることから、次回のフルモデルチェンジでは現在のBセグメントプラットフォームから、初代プリウスと同サイズのに拡大されるという噂も流れています。

すでに現在のプラットフォームとしては後期型と呼んでもよく、モデル後期に相応しく洗練されたインテリアの質感や装備充実が図られています。

質感面では、パネルにピアノブラック加飾を施したり、各部の色使いが落ち着いたものとなり、最上位の「ソフトレザーセレクション」では「ブラック」「ホワイト」の選択が可能となりました。

また、エントリーグレード以外には「TFTインフォメーションディスプレイ」が標準装備されました。

 

「TFTインフォメーションディスプレイ」では走行時の燃費表示だけでなく、ゲームのようなエコドライブ採点機能などもあり、楽しみながらエコカーに乗っていることを意識できます。

それ以外にも、廉価グレードのLを除いて、「ステアリングスイッチ標準化」や「イモビライザー標準化」など、初期モデルを購入した方が羨ましくなるような、充実した内容になっています。

 

 

マイナーチェンジ後の積載性は?

基本的に荷室はこれまでのモデルと変更はなく、同クラスのBセグコンパクトカーの中では狭めのタイプとなっています。

サイズはヴィッツとほぼ同等の収納ですが、リアゲートの間口や室内の高さの影響でヴィッツより少し狭い印象です。

 

 

カタログ燃費はさらに向上したアクアだが全体の燃費は悪化

やはりアクアの魅力といえば、その優れた燃費性能にあります。

JC08モード40km/Lの新型プリウスが登場するまで、乗用車の中で最も燃費の優れたJC08モード37km/Lを誇るモデルでした。
一時は日産「ノート e-power(2016年11月発売)」に抜かれてしまったものの、今回のマイナーチェンジでアクアのカタログ燃費は「JC08モード38km/L」とさらに向上し、クラス最高の燃費に返り咲きました。

 

しかし、今回のカタログ燃費については「ユーザー視点で見ると疑問の残る」ところが多いです。

というのもマイナーチェンジ前(2015年〜モデル)の燃費は「L」、「S」、「G」、「Gブラックソフトレザーセレクション」が「37.0km/L」。
SUV風の「X-URBAN」が「33.8km/L」でした。

そして今回(2017年6月)のマイナーチェンジで、装備の簡略化されているベースグレード「L」は38km/Lとさらに燃費は向上しています。
ただ、それ以外の「S」、「G」、「クロスオーバー」の燃費は34.4km/Lに悪化しているのです。

メーカーの説明では単純に燃費が悪化したわけではなく、追加装備や歩行者保護の法規対応等で車両重量が10kgほど増加したため、結果的にモデルチェンジ前の同グレードよりも燃費が悪化してしまったと説明しています。

実際にモデルチェンジ前のSグレード(1,080kg)にメーカーオプション装着およびメーカーパッケージオプション装着し、車両重量が1,090kg以上となった場合、燃費は33.8km/Lとなっていたことから、車両システムそのものの燃費は向上しているようです。

とはいえ、ユーザーの立場で考えると、システム全体の燃費が向上していること自体はどうでもよいことで、「実燃費」が向上していなければ意味がありません。

通常は購入グレードとして選ばれることの少ないベースグレード(後席のパワーウィンドウや遮音材などを省いたビジネス向けグレード)のみで最高燃費を歌い、それ以外のグレードでは3.6km/Lほど数値が低いというのは、あくまで低燃費がクラス最高であることを歌いたいがためだけに、JC08燃費スペシャルの「L」グレードを残したように思えてしまいます。

確かにメーカーにしてみれば、日産「ノート e-power」の「JC08モード(国土交通省審査値) 37.2km/L」(こちらもエアコンなしのSグレードのみ)に奪われた、クラス最高燃費の奪還が優先課題だったのかもしれません。

しかし、アクアは燃費性能だけのクルマではなく、平均的な評価も高いモデルだけに、今回のメーカーの姿勢は疑問に思うところがあります。

 

 

 

 

アクアの各グレード価格・スペックは?

マイナーチェンジ後のアクアの価格はベースグレードのLで「1,785,240円から」となっています。
多少の差はありますが、基本的な価格はマイナーチェンジ前から大きな差はありません。

前モデルからSUV風のX-URBANを狙っていた方であれば、今回のクロスオーバーは4万円近く値下がりしているので、装備的にもお買い得かもしれません。

 

ちなみにライバルは日産「ノートe-power」や「フィットハイブリッド」で、価格・性能ともに強力なライバルと言えるでしょう。

 

グレード名 価格(税込)
L 1,785,240円〜
S 1,886,760円〜
G 2,062,800円〜
Gソフトレザーセレクション 2,089,800円〜
Xクロスオーバー 2,062,800円〜

 

アクア2017年マイナーチェンジモデル 主要スペック
グレード G
JC08モード燃費 34.4km/L
価格 2,062,800円
駆動方式 2WD(FF)
トランスミッション CVT
乗車定員 5人
全長 4,050mm
全幅(車幅) 1,695mm
全高(車高) 1,455mm
ホイールベース 2,550mm
車両重量(車重) 1,090kg
エンジン型式 1NZ-FXE
エンジン種類 直列4気筒
排気量 1,496cc
最大出力 74ps(54kW)/4,800rpm
最大トルク 11.3kgf-m(111N・m)/3,600~4,400rpm
モーター最高出力 45kW(61PS)
モーター最高出力 169N・m(17.2kgf・m)
燃料 無鉛レギュラーガソリン

 

 

まとめ

いかがでしたか?

残念ながら燃費の絶対数値こそ若干悪化してしまったアクアですが、装備や走り、静粛性などがアップして、より魅力的なコンパクトハイブリッドカーに仕上がっています。

「クロスオーバー」グレードは、オフロードを安心して走れる仕様になったわけではありませんので、オフロードを考えての購入時には注意が必要ですが、ノーマルに比べて車高アップによる視界向上。お年寄りなど足腰の弱い方の乗り降りのしやすさなど、通常にアクアに比べて魅力のある部分もあります。

価格や燃費も「G」のソフトレザーセレクションと同じで、外装パーツの追加やアルミホイールが追加されている点などもあり、「G」より購入時のコストパフォーマンスとしては優れている点も散見されます。

ただし、スタッドレスが必要な地域に住んでいる方は「ホイールがインチアップされている」ので、タイヤ代が通常のアクアより高価になります。初期の価格だけでなくランニングコスト面を重視する方は注意しましょう。

 

実際の購入の際にはライバルとして、「ノートe-power」「フィットハイブリッド」「デミオ(クリーンディーゼル)」などが存在します。
さらにアクアは「トヨタ」「トヨペット」「ネッツ」「カローラ」とトヨタの各販売チャンネルで取り扱っているので、トヨタ系の販売店同士で競わせることも可能です。

見積もりは購入時、値引き交渉の時に有効な武器になります。

購入の際には1社だけで決めるのではなく、乗りたいモデルはしっかり試乗して「見積もりを取っておく」ことが大切です。
しっかりと見積もりを取って競合させ、良い条件を引き出しましょう。

あとは現在の愛車の査定を少しでも高くできるように工夫して、お得に愛車を手に入れましょう。

それでは、あなたが最高の愛車と出会えることを願っています。

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