車を持っていると時々耳にする「JAF」。
入会すると、いざという時の車のトラブルに役立つという印象が強いですが、実はその他にも様々なサービスや特典があるのをご存知でしょうか?
今回は知るとお得な「JAF」の様々なサービスについてご紹介します。
JAFってなに
JAFとは「JAPAN AUTOMOBILE FEDERATION」、日本自動車連盟のことです。
名称は「ジャフ」と呼ばれています。 会員数は1,927万人と、およそドライバーの5人に1人がJAFに加入していることになります。
どんな場所でも、24時間365日駆けつけてくれる安心のサポート体制と、50年以上利用されている実績があり、ドライバーの信頼が厚い機関です。
JAFは車の様々なトラブルに対応してくれます。
例えば車のパンクやバッテリー上がり、鍵の閉じ込みはもちろん、高速道路などでの燃料切れや、故障車のけん引、また悪天候によって車が水につかって動けなくなった時や、雪道でタイヤや車が雪にはまって動けない時も、電話一本で駆けつけてくれる頼れる存在なのです。
入会費と年会費 お得な割引も?!
上記のような様々なトラブルをほとんど無料で対応してくれるJAFですが、サービスを受けるには入会手続きが必要です。 JAFは入会費と年会費がかかります。
年会費は1年間で4000円です。
次に入会金についてですが、年会費と違って金額は支払方法によって変わります。
通常、入会費は2000円に設定されています。
しかし、年会費をクレジットカードや銀行口座からのお支払いで申し込むと、1500円になり上記より500円お得になります。
また、年会費を入会時にまとめて支払うことで、その年数に応じて入会費の割引が設定されています。
年会費を2年分(8,000円)前払いすると入会金は1500円に、3年分(12,000円)だと1000円、5年分(20,000円)前払いすると、なんと入会費は無料になります。
もし、入会時お金に余裕があり、長期にわたって車に乗る予定でしたら、一括で支払いする方が実質的にはお得です。
ちなみに家族にJAF加入者のがいらっしゃる場合、5名様までは家族会員として入会が可能で、その場合は入会金はかかりません。
年会費も通常より安くなり、1人あたり2000円になります。
ただ、モータースポーツの公式戦に参戦したいと考えている方は、後述するBライセンスの取得資格に「JAF個人会員である」必要がありますので、ご注意ください。
自動車保険のロードサービスとの違い
年会費がかかるくらいなら、自動車保険についているロードサービスでいいのではと思う方も多いかと思います。
では、JAFに入るメリットはなんでしょうか。
自動車保険のロードサービスと比較してみましょう。
車のパンクやバッテリー上がり、鍵の閉じ込みや落輪の引き上げなど、おおよその車両のトラブルについては、JAFでも保険のロードサービスでも無料で受けることができます。
ただし、「自動車保険のサービスはあくまで保険に付随するもの」であり、トラブルの対応に時間がかかる場合があります。
なぜなら、そうした対応をするスタッフのほとんどが本業ではなく、ディーラーや自動車整備士への委託が多いからです。
その点、JAFのロードサービスはあらゆるトラブルの専門スタッフが対応しているため、迅速に駆けつけてくれます。
さらに最大の違いは補償対象の範囲です。
自動車保険の場合は、保険で登録している車両のみがサービスの対象です。
しかし、JAFの場合は、「登録している人」が対象となります。
その為、特定の車両という限定がなくサービスを受けることができます。
簡単な例を挙げると、友人の車やレンタカーでドライブ中のトラブル、仕事で営業車を運転している際のトラブルでも問題なくロードサービスが受けられるのです。
また、自分自身が運転している車でない場合でも、例えば友人が運転している車に同乗中のトラブルでも、会員である自分がいるだけでロードサービスを利用できますし、車以外の原付やバイクでもサービスの対象になります。
このように、JAFは幅広い状況で利用することができるため、安心なのです。
ロードサービスだけじゃないドライブや日常もお得に
一般的に車のトラブル対応がメインと思われがちのJAFですが、実は普段の生活の中でも便利なサービスが多く用意されています。
まず、JAF会員にのみ毎月届く機関紙「JAF Mate(ジャフメイト)」、こちらにはお勧めの全国各地の観光紹介や、車の豆知識などドライブに役立つ情報が満載です。
読者プレゼントもたくさんあり、紹介した観光地の名産品や、クロスワードを解いて現金が当たるクイズもあったりします。
この機関誌に同封されているのお得なクーポンが「JAF PLUS」。
お住まいの地域に密着したファーストフード店やファミレス、ドラッグストア、カラオケなどの割引クーポンがついています。
さらに全国各地にJAF会員証を提示すると、会員優待サービスを受けることが出来る施設があり、優待施設には遊園地や博物館、レストランをはじめ、温泉施設や宿泊施設、フェリー割引などたくさんのジャンルが存在します。
優待サービスを受けられるところは全国にたくさんありますので、詳しくはJAFホームページをご覧くださいね。
JAF公式ホームページ http://www.jaf.or.jp/benefit/
よくドライブでお出かけする方は、こうした施設を有効活用すると、すぐに年会費の元はとれるようになっていますよ。
スマホで活用JAFアプリ
JAFではスマートフォンの普及に伴い、iphoneやAndroidスマホ用に無料アプリも配布されています。
配布されているアプリは下記の3つです。
それでは、それぞれのアプリを簡単に説明して行きましょう。
「JAFを呼ぶ」
まずは救援アプリ、「JAFを呼ぶ」についてです。
簡単にインストールすることができ、いざという時に電話がつながりにくくてもアプリからJAFをすぐに呼ぶことが出来ます。
使い方も該当する項目をタップするだけと簡単操作です。
電話が苦手な方や言葉では難しい状況報告も、チャットを使えば写真を送って状況を伝えることが出来ます。
また、救護車両の位置。
つまり、あなたが今どこにいるのかも、スマホのGPSを使って地図上でリアルタイムで確認することが出来ます。
もし細かい操作が不安なら、電話で依頼するをタップすれば、通常通り電話でロードサービスを依頼することもでき、安心です。
「JAFデジタル会員証」
次に「JAFデジタル会員証」についてです。
こちらをインストールすると、会員証が手元になくても、スマホを持って入ればデジタル会員証を見せて会員認証を行うことが可能です。
また、何かトラブルが起きても、アプリに内蔵されているGPS通知機能を使って現在地の送信も可能です。
もちろん、アプリの画面で通常の会員の優待サービスも受けることができます。
財布やパスケースにたっぷり入った、かさばる会員証やカード類を少しでも減らしたい方には嬉しいアプリですね。
「JAFお得ナビ」
最後に「JAFお得ナビ」についてです。
このアプリではJAFの優待施設を検索することが出来ます。
先ほど紹介した「JAF PLUS」のクーポン以外にも、アプリ限定クーポンも充実しています。
アプリ上でお出かけ先の地域を指定すると、そのエリアでサービスが受けられる施設をわかりやすく知ることが出来ます。
また、上記で書いたデジタル会員証アプリとの連携が可能です。
それぞれのアプリのダウンロードは、どれもJAF公式ホームページ経由でAppStoreなどから可能ですので、会員になったらぜひダウンロードして活用しましょう。
車の挙動を理解できる体験講習会
JAFでは「ドライバーがより安全なカーライフを送れるよう」、全国各地で「セーフティトレーニング」や「シニアドライバーズスクール」を開催しています。
安全運転にかかせない運転の基本操作はもちろん、正しい運転姿勢、危険回避の方法、ブレーキの反応などを実際の運転を通じて体験・再確認できる講習会です。
一部対象外のカリキュラムはあるものの、教習所と違って自分が普段乗っている車で参加することが出来ます。
参加資格は「運転経験が1年以上ある事」。
講習会にはJAFの会員でない方も参加できますが、JAF会員だと参加費用が割引になり、昼食も付きます。
なお、参加するには事前の申し込みが必要で、定員になり次第締め切りとなります。
詳しい場所や費用はJAFホームページから確認できます。
カーライフに役立つことがたくさん知れるいい機会だと思います。
モータースポーツに参加したい興味がある方にもJAF
国内の公式モータースポーツ戦に出場するための入口となるのが、「国内B級ライセンス」。
通称「Bライ」などと呼ばれているライセンスです。
各種法人やショップが主催するサーキット走行会やジムカーナ体験会では、ライセンスを取得することなくスポーツ走行を楽しむこともできます。
しかし、もう少し本格的にレースやジムカーナ競技を練習し、ドライビングテクニックを磨いてみたいと考えているなら、次のステップとして国内のラリーやジムカーナ、ダートトライアルの公式戦に参加できる「国内B級ライセンス」の取得を考えることになります。
このライセンスはJAFこと日本自動車連盟が統括管理しており、ライセンス取得にはJAF個人会員であることが必要となります。
すでにJAF会員の方でも両親の家族会員だったりする場合、JAF個人会員にならないとモータースポーツライセンスが取得できませんので、ご注意ください。
プレイステーションの人気ゲーム「GT」シーリーズなどでは、レースの参加に必要なB級ライセンス取得のために実技試験がありましたが、実際のB級ライセンスは座学で講習を受けるだけで取得できます。
JAFスポーツ http://jaf-sports.jp/index.htm
モータースポーツ用のライセンスについてはこちらの記事もおすすめです。
まとめ
このように、JAFはドライバーが快適に楽しくカーライフを送れるよう、様々な手厚いサポートが充実しています。
年会費が高いからと今まで必要ないと思われていた方が、この記事を読んで少しでもJAFについて知っていただけたら幸いです。
車を運転することは、多くの方にとって身近なことだと思います。
あなたとあなたと共にカーライフを共有する方に「ドライブ中の安心が少しでも増える」よう、こんな機関もあると是非知っておいてくださいね。
充実したカーライフのために、これから車に乗り始めるあなたに「JAF」への入会は自信を持ってオススメできます。